'2000 れーす日記
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<スプリングカップ>岩手
サラ系4歳・水沢1600m(4/1)
1着:ピスカリアンジュ(南郷)1.48.7
2着:シェイトウショウ(三野宮)1/2身
3着:サマーセット(佐藤雅)4身
(Photo by
くもぎりまる)
岩手競馬開幕恒例のスプリングC。古くはカウンテスアップやサンドリーズン、最近だとメイセイオペラなど、数々の名馬を生み出してきた春の名物レース。午前中はいい天気だったものの、午後になってから曇模様。それが徐々に雪もちらついてきて、なんだかイヤな気分だったのが、その予感は的中したという感じ。
断然の人気を背負った東北サラ3歳チャンピオン2着馬のロバリープリンスが予後不良。4角手前の勝負どころで、先団にとりつこうと一気にペースアップした時、突然地面に崩れ落ちるかのようでした。勝ったのはピスカリアンジュ。昨シーズン末の金杯ではガッサンヒカリに差のない2着と、もともとこの馬にはかなりのスピードがあって、それを改めて実証したという形で、もちろんケチをつける気は毛頭ありません。しかし、このロバリープリンスの競走中止、そのあおりを食って落馬したのも2頭いて、なんだかすっきりとしないレースでしたね。しかし、ここ数日でサンデーツヨシやウツミダンスダンスの転出にガッサンヒカリの戦線離脱、そしてこのロバリープリンスの故障という、この世代の有力馬が続々と去っていき、東北ダービーが突然として混沌としてきました。
<一般A1級>岩手
サラ系一般・水沢1800m(4/8)
1着:ミヤシロブルボン(菅原勲)2.00.8
2着:マーキュリサンダー(山本)2身
3着:メグミダイオー(西)アタマ
(Photo by
きくたけ)
岩手競馬ではサラ系とアラブ系の馬が一緒に走ったというのは、私が競馬をやってきた中で記憶がありません。恐らくこれは最近ではほとんど例がないと思うし、ましてやオープンレベル同士ということになると、近年で初めてではないかな。そのアラブとは昨年のアラブ年度代表馬のメグミダイオーに、昨年の東北アラブチャンピオンのマーキュリサンダーという、岩手のアラブを代表する2頭。しかし、仮にこのレースにこれらのアラブがいなかったとしても、サラ系のメンバーだけでもタイトルホルダーがズラりという豪華メンバーでした。
結果は人気に応えたミヤシロブルボンが楽勝。大外から並んで鋭く伸びたマーキュリサンダー、メグミダイオーがそれぞれ2着、3着。このアラブ2頭は思ったよりも人気がなく、道中も普段よりも後ろの位置どりで、スピードについていけないのかなとも思いましたが、勝負どころからの脚は十二分。直線入っての2頭の抜きつ抜かれつの争いは見応えある内容でした。このレースではいろいろな評価や意見があるところでしょうけど、私個人としては、レース前での気持ちの高まりから比べれば、レース後は以外とあっさりとした感じ。刹那的な「アラブのドラマ」を期待していたというのが確かに本音ですけど、そういう視点でよりも、もっと淡白で「平場ならやっぱりミヤシロブルボンは強いんだなあ」というのと、「このアラブ2頭のデッドヒートはすごかったよなあ」というのと、なんだかサラブレッドとアラブとの別次元のレースが同時にやっていたような、不思議な気分でいます。
<若草賞>新潟
サラ系5歳・新潟1700m(4/9)
1着:ハイテンションパル(森川)1.53.6
2着:ウイングッドラック(上村)3身
3着:フロムダウンタウン(酒井)アタマ
(Photo by
きくたけ)
5歳限定戦という特殊な条件のこのレース。年度替わりでもあり、昨年までは有力馬は他地区への移籍等もあって、なかなかいいメンバーが揃いにくかったこのレース。今年は例年と比較するといいメンバーが揃いました。人気の中心はハイテンションパル。言わずと知れた東北3歳チャンピオンで新潟の2冠馬も、昨年夏以降の古馬相手あるいは交流戦となると、結局昨年は未勝利に終わってしまい、期待の大きさから考えれば不本意だったでしょう。古馬になっての成長度はもちろん、今回は若い長谷川太行からいぶし銀の職人・森川一二三への乗り替わりということで、果たしてどんな変わり身を見せてくれるかがポイントでした。
やはりというべきか、レースは指定席ともいえる後方集団。しかし4角手前から一気に先団にとりついてからは後は突き放す一方。直線半ばでセーフティリードになると、手綱を抑える余裕で、ゴール直前は差はつめられたものの、着差以上の完勝。3歳以降の同じ世代同士での限定重賞戦の5つあるうち4つを制したことになり、今回はその中でも一番余裕のある内容だったでしょうか。ただ、再び古馬や他地区の強豪と対戦したとき、今回のように今までと変わらない終いの決め手だけに頼ったレース振りになると、また同じ結果になり得るので、そのあたり気性面での成長がもう少しほしいかな。まあ、こういう荒い削りなレース振りも、この馬らしくて好きなんですけどね。
<アルプス特別>新潟
サラ系A1・新潟1700m(4/9)
1着:ロバリーハート(渡辺)1.52.0
2着:エジュシーダー(大枝)3身
3着:スリーパーク(熊木)1身1/2
(Photo by きくたけ)
ファンの印象から受ける競走馬のキャラクターの印象は、鞍上のキャラクターにもよるところが決して少なくないでしょう。ある意味錯覚だとは思うのだけど、このロバリーハートと抜群の呼吸をみせていた向山牧のとのコンビが、永遠に続くものだと信じていたものは多いのでは。向山牧が東北サラ大賞典でチェイスチェイスのほうを選んだとき、複雑な思いだったのは私だけではないはずです。そして今回。なんとなんと。鞍上はよりによって渡辺正治。なんで「よりによって」なのかというと、自分でもよくわかんないんですけど、とにかくこの乗り替わりは意表をつかれたものでした。
ロバリーハートは後方集団からのレース。これは習慣でしょう。場内の「ロバリーハートは後方から」という実況があると、思わず向山牧の勝負服を捜してしまい、もう一度出馬表を見て馬番と鞍上をもう一度確認して、やっと渡辺正治ということに気づくありさま。再びレースのほうに目をやると、その渡辺正治がいない。ロバリーハートはいつの間にか先団にとりついているのいです。いつものように先団をにらみながら直線入り口、あとは突き抜けるという感じ。ロバリーハートの動きは若干重そうで、なかなか抜け出せなかったものの、最後は貫禄の末脚と格の違いを見せつけた圧勝。重く写った直線入り口での動きは、やはり9ヶ月の休み明けが響いたのでしょう。それを割り引いて、まだまだ健在をアピールするには十分な内容でした。もう8歳を迎えたロバリーハート。あとはないだけに、チェイスチェイスなきあとの新潟をガンガン引っ張っていってほしいですね。同じ日の若草賞よりも遥かにいいタイムだっただけに、ハイテンションパルのような若造にはまだまだおよぶところではないというところでしょうか。
<新潟皐月賞>新潟
サラ系4歳・新潟1600m(4/23)
1着:ジェットボン(川本)1.46.9
2着:ヤシロビックボーイ(渡辺)1/2身
3着:フエイバータッチ(酒井)2身
(Photo by
きくたけ)
積極的な中央挑戦で芝・ダート問わず実績を残すナッツベリー、前哨戦を圧勝したアクションアラート、でていれば人気を集めたと思われる主役候補が不在。繰り上がりで人気を集めたのがジェットボン。繰り上がりというには単勝1倍台という圧倒的な人気でした。さて、このレース。注目してみたかったのがジェットボンの鞍上・川本裕達。今季は好調振りをみせているものの、もともと大井ではまったく無名だったのが、期間限定という形で移籍してきた、実績の薄い若手騎手です。果たしてこの圧倒的人気にどう応えてくれるかが個人的には強い感心を持ってレースを見ていました。
逃げると思われた馬が逃げず、先手を奪いにいったのが差し馬のヤシロワンデー。そしてなんと、ジェットボンもそれに絡んで、無理矢理ハナにたとうかという勢い。「大丈夫かよ、川本」という声がスタンドから聞こえる中、向正面半ほどからジェットボンが一気に先頭を奪い、4角入り口では2番手以下を4〜5馬身離して直線。最後は3歳チャンピオンのヤシロビックボーイに詰め寄られるも、結局ジェエットボンがセーフティリードを守り切って優勝。もし、この川本騎手の強引過ぎるとも思える騎乗は、勝ちをあせって前にいきすぎたというのではなく意識的な積極策だったとすれば、断然人気を背負った重賞未勝利ジョッキーとは思えない、勝負強い騎乗という他にはないでしょう。新潟という新天地で、与えられたチャンス一つ一つを着実につかんでいっている川本裕達。表彰式での笑顔は最高でしたね。
<仙台七夕まつり賞>上山
アラブ系A級・上山1700m(4/29)
1着:マルハチフレンド(小国)1.52.4
2着:ウェストウイン(馬淵)5身
3着:ヒカミハヤブサ(鈴木)2身
(Photo by
くもぎりまる
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桜が満開、春のアラブ頂上決戦となるべき上山競馬場。しかし客はいなかった。天皇賞を前日に控えた福島開催の土曜日、客はそっちのほうにとられたというわけ。競馬は3強対決が一番面白いと言われますが、天皇賞のほうはまさにその構図で、こっちのほうも本来なら同じように3強対決で沸くはず(本当に上山で沸くのかどうかは知りませんが)だったのが、肝心のペルターブレーブ・ビソウウエスタンという昨年の2強が揃ってリタイヤ。残った1強のマルハチフレンドの一本かぶりという人気でレースが始まったのであります。
競馬に絶対はないんだけど、アクシデントがない限りマルハチフレンドが勝つのは明かで、興味としてはその勝ち方と2着争いのみ、というのが正直なところ。結果としてはマルハチフレンドが好位から抜け出すという、5馬身差をつけた完璧な横綱相撲で、2着は逃げたウェストウイン。いわゆる2番手にいたマルハチフレンドに「かわいがられた」結果の逃げ残りとも言えそうですけど、人気的にはこちらも順当。なんとも静かなレースでした。地元で行われる6月の東北アラブチャンピオン。どこの馬が勝つとか何が来るのか別にして、なんとかペルターブレーブ、ビソウウエスタンにも戻ってもらわないと。そうでないと盛り上がり方が全然違ってくるのでしょうから。