'2003 れーす日記

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<スプリングC>岩手
サラ系3歳・水沢1600m(4/5)
1着:ノーモアウオー(陶)1.45.8
2着:フルグラトル(佐々木)ハナ
3着:ソノラ(西)3/4身
(Photo by  きくたけ
 2003年岩手競馬が開幕! と威勢よく言ってみたものの、 なんとも寂しい開幕日。小林俊彦も菅原勲もいないのはしょうがない。 びっくりするぐらいにお客さんが少なかったというのもある意味 しょうがない。戦争やら選挙やらで競馬どころでないという世相も しょうがない。賞金は激減してるは、場内の大型ビジョンが 姿を消しているは、馬券窓口がやけに少なくなっているは、表彰式の 表彰台がなくなっているはで、とにかく経費節減、経費節減、と 叫んでいるかのように感じとられます。昨年の大幅赤字で苦しい 台所事情の岩手競馬。その厳しい現実をまさに体中で体感するこの 開幕日でした。
 とはいえ走る馬、乗る騎手、それらを送り出す厩舎陣営にとっては そんな事情よりも今まで通りにいいレースを見せることに専念 してほしいところ。開幕恒例のメインレース・スプリングCはなかなかの メンバーが揃いました。その中で勝ったのが7ヶ月の休み明けでキャリア わずか3戦のノーモアウォー。昨年の2歳勢もこれといったエースが 見当たらない混戦模様の様相ならば、もしかするとこの馬が世代を 引っ張っていくのかも知れません。ちなみに千葉四美厩舎は昨年の ナノテクノロジーに続いてこのレースを連覇。トーホウエンペラー なきあとも、この厩舎にはまだまだ楽しみな馬を育てあげて きているようで、こうも続々と強い馬を送り出してくるあたり、名門厩舎の 域に達してきたのでしょう。







<出羽の国特別>上山
サラ系A1・上山1800m(4/22)
1着:スパートクロス(前野)1.57.6
2着:セントアトラス(小国)3身
3着:セントメイストーム(板垣)1身1/2
(Photo by  きくたけ
 オフシーズンの地方競馬界の話題の渦中となってしまった かみのやま競馬。御存知の通り上山市が廃止の可能性を打ち出し、 一時は本当に開催が始まるのかどうかさえもが危ぶまれました。 私自身、この廃止騒動に対してどのように感じていたかというと、 やはり複雑な思いでした。この具体的な廃止案はあまりに突然 という反面、やっぱり・・・。という思いもあったのも事実。 以前の新潟県競馬の場合、今まで私自身にこういう経験が なかったことと、競馬場が新装になって、さあこれから、という 時に迎えた廃止。しかし今回のかみのやまの場合を言うと 免疫が出来たというわけではないのですが、ある意味冷静に いろんな事を自分なりに考えていました。もちろん、 廃止というのは最悪の結論であって、それを防ぐ為の努力というのは 開催を続けていく限りは最大限していくべきでしょう。しかし、一方で 大きなリスクも背負っていくので、行政・主催者・現場がしっかりと 議論を継続していって、不幸な方向だけにはいってほしくないです。 あとは奇跡が起こることを信じて・・・。
 さて、廃止うんぬんが背景にあったとしても、やるとなった以上、 馬と騎手には今までと変わらない素晴らしいレースをファンに見せて ほしいところ。この出羽の国特別は昨年のグランプリホース・ スパートクロスに大王者・セントアトラスという好メンバーに加え、 恒例のアナウンサー祭りも催されて、華やかな雰囲気で行われました。 勝ったのは断然の1番人気に応えてスパートクロス。鮮やかな 逃げ切り勝ちで、2着のセントアトラスやセントメイストームに ゼンノモトーレらの実績馬を寄せつけませんでした。その強さは健在で、 かみのやま競馬を盛り上げる意味でも今年は未経験のグレードレースに 挑戦してほしいものです。もしそこで好勝負して全国区級の注目を浴びる ようなスターになったとしたら、かみのやま競馬廃止うんぬんの問題に 少なからずいい影響を与えるはず。きっと。







<留守杯日高賞>岩手
サラ系3歳牝・水沢1600m(4/27)
1着:アンダーワカフジ(村松)1.44.1
2着:ヴィトラー(南郷)6身
3着:サカモトマックイン(関本)クビ
(Photo by  きくたけ
 GW前半を飾る岩手最初の重賞。3歳牝馬限定のこのレース、 2歳時で既に重賞制覇歴のあるサイモンピュアーとトキノシャトーが 3番手以下を大きく離し、この2頭が人気上位を占める形。トライアルの 菜の花賞でも1着・サイモンピュアー、2着トキノシャトーと、 やはりこの2頭に割って入る馬は見当たらず、力関係は変わってない 様相。この日は総じて朝から堅めのレースが多くて、ここも 波乱は起きり得ない。と考えるのが普通でしょう。
 と、いう前振りをしてしまうと、結果は自ずと分かってしまいます。 この2頭はまったく伸びず、特にサイモンピュアーは道中大きな不利が あって、もう全くレースになっていませんでした。その中で勝ったのが アンダーワカフジ。鮮やかな逃げ切り勝ちで、6馬身差の圧勝では手も足も でないといったところ。ただ、このようにアクシデントが発生してしまうと すっきりとしないレースだったというのも事実で、もう一度、 サイモンピュアーらと戦って本当の力関係を図ってみたいものです。 そして、アンダーワカフジにもこれをきっかけに一気に成長、という 具合になっていけば、岩手のこの世代も面白くなっていくんですがね。







<赤松杯>岩手
サラ系オープン・水沢1900m(4/29)
1着:カシマハヤト(菅原勲)2.03.7
2着:シンコウシーザー(村松)10身
3着:チュードサンデー(沢田)1/2身
(Photo by  きくたけ
 完全復活! 驚愕の怪物・カシマハヤトが10馬身差の大圧勝。 しかも、並み居るオープンに手も足もださせない、馬なりでの 逃げ切りブっチぎり。相手は決して弱くありません。みちのく大賞典馬に 不来方賞馬と東北優駿馬などなど、重賞ウイナーが4頭。戦前の評価 としてはナノテクノロジーと人気を分け合う形で、昨年までは状態が 思わしくなく評価を一気に下げてしまっていただけに、1番人気 だったとはいえカシマハヤトに全幅の信頼を寄せていたわけではありません。 事実、メイセイユウシャやグローバルゴットなどもそれほどかけ離れた 人気になっていなかったあたり、それを物語っていたでしょう。 しかし、久々にこの馬らしいスカっとした勝ち方で、こういうレースを 見せられれば、トーホウエンペラーなきあとの現岩手・エースを 襲名しても異論がある人はいないはずです。
 しかし、カシマハヤトにとっては意外にもオープン初勝利。 ここまで上がったアドバルーンがあまりにも大きいものだっただけに、 今まで長い間見てきた予告編、ようやく本編開始という感じ。 久々のこの馬らしい勝利であることはもちろん、不向きといわれてきた 1900mの中距離を制したこと、ここがシーズン始まったばかりということ、 いろんな意味で非常に価値の高い勝利です。そうなれば今の状態を キープしているうちにもっと強い相手とやってほしいところ。 もう私の気持ちの中では既にこの馬がグレードレースを獲ってしまった ような気分でいます(笑)。











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